採用時に女性エンジニアに要求されるスキルは、それぞれのIT企業のサービス内容や各部署の人員配置、クライアントのニーズなどに大きく左右されます。一般的に、中途採用でIT企業に入社する場合には、女性エンジニアも男性エンジニアと同じ条件でプログラミング言語やネットワーク、セキュリティ対策、アルゴリズムなど業務に関する様々なスキルが厳しくチェックされる傾向があります。また、管理職候補の採用試験の際には、企業によって専門スキルの他にマネジメント能力やコミュニケーション能力などが求められることも少なくありません。そのため、女性エンジニアとして就職後に自分のスキルを活かして働くには、余裕を持って採用試験に向けて対策を立てることが肝心です。
エンジニアの育成に対して体力があるIT企業の中には、新卒者や第二新卒者など若手の求職者に限り、特別なスキルを持たない女性でもやる気次第でエンジニア候補として採用しているところも少なくありません。女性エンジニアに期待されるスキルのレベルについては、各企業の求人情報やウェブサイトなどに詳しく掲載される傾向が高まっています。そこで、自分のスキルに適した転職先を見つけるうえでは、早いうちから希望する企業の事情を把握しておくことが大切です。その他、職場選びに時間を掛けたくない人は、女性エンジニアに対する就職サポートに定評がある人材紹介会社や、ハローワークの窓口に相談することも有効と言えます。